2017年2月20日月曜日

ハゼ釣りの仕掛け@はじめての魚釣り

3.潮入り川でハゼを釣ろう
【ハゼ釣りの仕掛けとエサ】
 ハゼ釣りの仕掛けは何ら難しいことはありません。小物釣り用の「基本仕掛け」をそのままお使いいただいても結構です。ハゼの体型を見ていただくと想像できるかと思いますが、決してシャープでスイスイ自由に泳ぎ回るイメージではないですよね。実際、水底や石、堤防の壁などにしがみつくようにしています。そのためにお腹のヒレが吸盤状になっているくらいです。
 ですから、ハゼを釣るためにはしっかりとエサが底を這うように着底させることが重要です。ある程度水深の深い場所でウキ釣りをする場合は、「ウキとオモリの関係」をもう一度確認し、若干重めのオモリでウキが沈んでいくように調整してください。

夏の出来ハゼ釣り。
みんなすぐ足元を釣っているのがわかると思います。

 次に夏の「出来ハゼ」の見釣りをご紹介します。夏のハゼは岸よりのごく浅い場所(水深10~20cm程度の場所にもいます)にいるのが岸から目視できるので、その目で見えるハゼたちの鼻面に直接エサを落として、魚がエサを咥えるのを目で見ながら釣る方法です。この釣り方は、魚がそこにいるのかいないのかわからないまま疑心暗鬼にウキを見つめるのとは異なり、直接自分の目で見える魚を釣るので非常にドキドキしてお子様でも集中力を保ちやすい釣り方です。
 この釣り方は本当に自分の足元を釣るので、釣竿も1m程度の長さで十分です。逆に3mでは長すぎて持て余してしまいます。とは言え、あえて短い竿を買い足す必要はありません。すでに持っている釣竿(振出竿)の竿尻の蓋(ネジ式になっているものが多い)を外して、釣竿の穂先付近の何本かを竿尻から抜き取ってください。これで即席の短竿(たんざお)が用意できました。
 下の写真をご覧ください。釣竿をよく見ると竿尻に握りらしい部分はなく、ちょっと焦げ茶色が変わって切りっぱなしになっているのがわかると思います。色が変わっているのはグラスファイバーの地の色で、振出竿の継ぎ目で重なり合う部分だから仕上げの塗装がしていないというわけです。つまりこの写真の竿が上に紹介した即席短竿だとわかると思います。


 あとは実際の釣り場についてから竿の長さ(短さ?)を決め、それに合わせて仕掛けを作れば良いですね。また、魚がエサを咥えるところを見ながら釣る「見釣り」なので、あえてウキを付けなくてもOKです。ただしオモリが軽すぎると仕掛けの扱いが難しく、かえって絡みやすいので、むしろ重めのオモリで仕掛けにテンションがかかりやすくしておいた方が良いです。
 もちろん、先のウキ釣り仕掛けで普通に釣ることもできるのでお好みでどうぞ。いずれにしても基本はやや重めのオモリを使うことです。

【釣針について】
 小物釣り用の「1.基本の道具をそろえる」や「基本の仕掛け」で紹介したように袖針を使ってもらって構いません。特に後述するようにムキエビの切り身をエサにする場合は、専用のハゼ針に劣ることはないように思います。ただし、もしミミズやアオイソメといった虫エサ(と呼びます)を使う場合は針の軸の部分が長い「ハゼ針」や「秋田狐(アキタキツネ)」と呼ばれる針の方が良いかもしれません。
 また針の大きさも重要です。特に初夏の出来ハゼはまだサイズが5~7cm程度と小さいので、袖針でもハゼ針でも3号程度がお勧めです。彼岸ハゼと呼ばれ全長が10cm~12cm位になったら5号前後に針を大きくすると良いでしょう。魚の大きさに対して針の大きさが小さすぎると、針を飲み込まれてしまうことが多くなります。

【エサについて】
 ハゼ釣りのエサですが、代表的なものは何と言っても「ミミズ」や「アオイソメ」といった環虫類です。これを指先でちぎって針に付け・・・。え?どうしました?気持ち悪い?(笑)
 そんな人にお勧めなのが、ずばり冷凍エビです!実際、ミミズやアオイソメなどを釣具屋さんで買っても、一日で使い切ることはできないので余った餌の処理に悩んでしまいます。それにバナメイエビの方が安いです!ハゼ釣りに関わらず、多くの場合、魚のエサよりも人間の食べ物の方が安いです(笑)。

 さて、そのエビですが、できれば予め殻を外した「むき身」の冷凍エビがベストです。バナメイエビが安いですが別にこだわりません。エビであれば何でもOKです。この冷凍エビを解凍してエサにするのですが、半解凍くらいのときに1cmx5mmくらいの大きさに切っておくと便利です。このエビの小片を釣針に刺して仕掛けを投入すればOKです。
 蛇足ですが、冷凍エビをお勧めすると「カニやカニカマではどうでしょうか?」と聞かれることがあります。カニやカニカマでもエサにはなりますが、エビと違って釣針に付けるのが難しいです。魚が食べるということと釣りのエサになるということが必ずしも一緒ではないところも面白いと言えます。
 魚釣りの達人は海老で鯛を釣る様ですが、我々はエビの小片でハゼ釣りに興じることとしましょう。

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