2017年2月20日月曜日

釣竿について@はじめての魚釣り

1.基本の道具をそろえる
【釣竿について詳しく知りたい】

 魚釣りと言えばまずは何と言っても釣竿ですが、仮に何の予備知識もなく釣具屋さんへ出掛けてみたとしたら、その種類の多さに圧倒されてとても自分に必要なものを買い物する気にはなれないでしょう。何かと便利なネットショッピングなどではなおさらです。様々な長さの違う竿があるのは当然としても、長さが同じでも素材が異なり、長さと素材が同じでも「調子(竿のしなり具合、アクションとも言います)」が異なる・・・と言った具合です。さらにはピンキリの値札の数々も迷宮の度合いを高めているようです。



 小物釣りを楽しむための最低限必要な情報はすでに書いた通り、「3m程度の振出竿(清流竿、渓流竿、または万能竿)」です。ここではそれ以外に釣竿の一般論として概略を紹介したいと思います。


①釣竿の呼称
 釣竿は一般的には「振出竿(ふりだしざお)」と呼ばれます。現在一般的な釣り竿はグラスファイバーまたはカーボンファイバーを筒状に、かつ先端へ行くほど細くなるようにテーパーを付けて成型したもので、それを入れ子状に収納したり引き延ばしたりすることから振出と呼ばれています。
 また「延べ竿(のべざお)」という呼び方もあるのですが、これは本来、複数本をつないで1本の釣竿とする「継竿(つぎざお)」に対して、一本の竹そのままの釣竿(浦島太郎の挿絵や布袋様が持っているアレです)のことを延べ竿と呼んでいたようです。それがいつの間にか転化して振出竿と同義の呼び名になったと思われます。現在ではどちらかと言うと「リール竿」に対して、リールを用いない竿と言う意味で「延べ竿」という名称を使います。つまり「振出の延べ竿」や「振出のリール竿」なんていう言い回しが多く用いられます。
 ちなみに振出竿も継竿の一種ですが、普通、継竿と呼ぶと振出以外の、一本ずつつないで使う釣竿を指します。継竿の「継手(つぎて)」(つなぎ方の方法)には「印籠継(いんろうつぎ)」、「並継(なみつぎ)」、「逆並継(ぎゃくなみつぎ)」の3種類がありますが、それぞれの詳細な説明は別の機会に譲りたいと思います。まず覚えるべきことは我々が使うであろう釣竿は「振出竿」であるということです。

②釣竿の各部の名称
 振出竿でも継竿でも基本的な呼び名は一緒です。釣竿の手で持つ部分を「握り(にぎり)」または「グリップ」と呼び、その握りの付いている釣竿セクションを「手元(てもと)」或いは「元竿(もとざお)」と呼びます。握りの最後の部分は「竿尻(さおじり)」と呼び、ネジ式になっていて外すことができます。その手元から釣竿の先端に行くにつれ各セクションを「二番」、「三番」、「四番」・・・となっていきます。
 また、釣竿の先端の道糸をつなぐ部分を「蛇口(へびくち)」と呼び、蛇口のあるセクションを「穂先(ほさき)」、穂先のすぐ下のセクションを「穂持ち(ほもち)」、さらにその下を「穂持ち下(ほもちした)」とそれぞれ呼びます。
 蛇口、穂先、元竿、握りの4つくらいは初めに覚えておくと、話がしやすくなります。


③釣竿の延ばし方と仕舞い方
 普通、振出竿は全ての釣竿セクションが手元(元竿)の一本の中に納まり、上部に蓋をして不意に釣竿が伸びてしまうのを防いでいます。釣竿を延ばす際、まずはこの蓋を外しますが、紛失しないように注意してください。その上でゆっくりと丁寧に釣竿の穂先から順に伸ばしていきます。各セクションごとにしっかりと伸ばす必要がありますが、やたら力を込めて引っ張ると釣竿の破損の原因になるので注意が必要です。
 また仕舞うときは、延ばす時とは逆の順番で手元へ二番から三番、四番・・・穂先と仕舞ってください。
 延ばす時も仕舞うときも逆にやってしまうと破損の恐れもあるのでご注意をお願いします。

④釣竿の素材
 現在、市販されている釣竿は主に「グラスファイバー(ガラス繊維)」か「カーボンファイバー(炭素繊維)」のいずれか、または両方の素材のコンポジットによって作られているものがほとんどです。実際、「カーボンファイバー製」といわれても数%~10%くらいの割合でグラスファイバーが混入されてカーボンファイバー単体にはない粘り強さが与えられていることが多いです。
 また、一部のベテラン愛好家向けに「竹」という昔ながらの素材も作られていますが、まずは扱いやすいグラスファイバーかカーボンファイバー製の釣竿以外は選択肢から外しても問題ないでしょう。
 それぞれの特徴を簡単に整理すると以下のようになります。
  • グラスファイバー:丈夫。やや重い。比較的安価。
  • カーボンファイバー:繊細でしなやか。反発力があって軽い。比較的高価。
 どちらが良いか、と言うのは難しいのですが一般的にはカーボンファイバー製の軽くてしなやかな特性の釣竿の方が好まれるでしょう。ただしその「軽さ」が生きるのは長竿の場合です。4.5m以上の釣竿を選ぶのなら間違いなくカーボンファイバーに分がありますが、ここで提案している3m程度の短竿ではグラスファイバーでも重さの面では全く問題にはなりません。むしろ丈夫で安価なグラスファイバー製の方がビギナー向きと言えるかもしれません。

⑤釣竿の調子(ロッドアクション)
 釣竿の場合、素材そのものの優劣よりも釣竿の「調子」の方が重要と言えます。ロッドアクションなどという言い方もするのですが、要は釣竿に負荷がかかった際の曲がり方の問題と言うことになります。
 釣竿の調子には大体3種類の呼び名があってそれぞれ「先調子(さきちょうし)」、「中調子(なかちょうし)」「胴調子(どうちょうし)または元調子(もとちょうし)」と呼ばれます。釣竿を延ばして曲げた時の、曲がり方の頂点(もっとも曲がる部分)が釣竿のどのあたりにあるかを表現しているのですが、それが釣竿の穂先付近にあるものが先調子であり、手元に近い部分が胴調子と言うことになります。
 また曲がりの頂点を中心にした時の手元側と穂先側との長さの割合は大体決まっていて、先調子では「8:2」(はちに)、中調子では「7:3」(しちさん)、胴調子では「6:4」(ろくよん)といった具合です。
 清流竿あるいは万能竿と呼ばれるビギナーでも扱いやすい釣竿の調子は大体、七三の中調子です。専門的な竿の傾向としては渓流竿では先調子、ヘラブナ竿では胴調子となります。胴調子の竿はビギナーには扱いにくいことが多いので、先調子か中調子の釣竿が良いでしょう。まあ実際は、長さが3m以下の釣竿では、長さが短いゆえに胴調子の竿を作ること自体が難しいので、(高価なヘラブナ竿以外は)あまり気にすることはないでしょう。

⑥釣竿の長さ
 釣竿の長さは、ビギナー向けには3m前後をお勧めしています。比較的岸よりの浅い場所で小物釣りを楽しむことを目的としているからなのですが、正直なところ、釣竿の長さは実際に釣りに行く釣場に合わせるものとしか言いようがありません。ですから理想的には長さの異なる竿を何本か揃えるということになるのですが、釣りを始める時にいきなり何本も釣竿を揃えるというのも現実的な話とは思えません。
 そんな現実に対応するために、最近では「ズーム式」、「マルチレングス」と呼ばれる釣竿も増えています。手元付近の釣竿セクションが仮固定できるようになっていて、例えば一本の釣竿で2.4m、2.7m、3mと3種類の長さで使える、と言った具合です。もちろん価格的には多少割高ですが、便利なものには違いありません。

 一方、昔ながらの釣竿の長さを変える裏技も紹介しておきましょう。「②釣竿の各部の名称」のところで簡単に紹介しましたが、振出竿は手元の竿尻(握りの底の部分)がネジ式になっていて外すことができます。この底蓋を外すことで釣竿をバラバラに抜き出すことができて、掃除やメンテナンスができるようになっているのですが、これを利用すれば持っている釣竿より短くして使うことができます。
 実際、夏のハゼ釣りなどでは1~1.5mほどの長さの釣竿が使いやすいことが多いのですが、そんな時は竿尻から穂先付近の何本かを慎重に抜き出して、即席の短竿とすることができます。
 ただしその即席短竿には当然ながら握りが付いていませんから扱いには注意してください。特に地面に置くときなと、慎重にしないと釣竿の切り口部分に傷をつけることになり、破損の原因ともなります。
 これはあくまでも応急的な措置としてご紹介するもので、釣竿を破損した際の補償などは致しかねますのでご自身の判断に基づいて行ってください。

⑦メンテナンス
 使い終わった釣竿は汚れを落として良く乾かして下さい。釣り場ではハンカチやタオルなどでさっと拭いてから仕舞い、帰宅後に蓋と竿尻の栓を外して良く乾かすと良いでしょう。

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