2017年2月22日水曜日

ハゼ以外に釣れる魚@はじめての魚釣り

3.潮入り川でハゼを釣ろう
【ハゼ以外に釣れる魚】
 ハゼ釣りをしていると、そこは海水の混じる汽水域なので海の魚が混じることも多々あります。特に多いのはセイゴです。

セイゴ(スズキの幼魚)。

 ご存知かもしれませんがセイゴと言うのはスズキの幼魚を指します。スズキは成長するにつれて呼び名が変わるのですが、明確な定義はないものの東京周辺の釣り人の間では30cm以下をセイゴ、60cmまでをフッコと呼び、それ以上がスズキと呼ぶのが一応の共通認識になっていると思います。もっとも最近はルアーフィッシングをする人を中心にサイズによる呼び名の違いをせず全てシーバスと呼ぶことも多いです。
 蛇足ですが、シーバスと言う呼び名は1980年代にブラックバス釣りブーム(ルアー釣りブーム)から派生した釣具メーカー主導の作られた呼称です。それ以前、スズキの英語名はジャパニーズ・シーパーチ Japanese Sea Perch でしたが、現在では広くシーバス Sea Bass 名が使われるようになりました。

ダボハゼ。

 そのほかにハゼ釣りの際に必ず釣れてくるのが、いわゆるダボハゼです。ダボハゼとは通称で、いくつか種類があるようなのですが、ハゼ(マハゼ)以外のハゼ類の総称として用いられるようです。ハゼ釣りファンの間でも、ダボハゼが釣れると舌打ちされ乱暴に扱われることもあるようですが、よく見ると暗いマダラの体色の中にネオンブルーの差し色が入っていたりして僕は美しいと思います。それに柔らかいぬめっとした感触もハゼを含め鱗の堅い魚にはない感触で僕は好きです。ハゼの仲間なので食べても良いと思いますが、食べないのであれば優しくそっと逃がしてあげてください。

 魚釣りをしていて、狙っている魚以外の魚が釣れると、それを「外道(げどう)」と呼びます。あまり品の良い言葉ではないのですが、昔からそう呼ばれています。上に紹介したセイゴもダボハゼも、したがって外道です。僕自身は魚は何でも好きで、釣れればどんな魚でもうれしいのですが、皆さんはどうでしょうか。少なくとも狙った魚以外の魚が釣れたからと言って乱雑に扱うようなことだけはしないでほしいと思います。

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 次にちょっと応用というか、番外編になるのですが、ハゼの脈釣り仕掛けを使って砂浜での釣りも結構面白いです。夏休みに海水浴に行ったついでに、早起きして誰もいない砂浜で脈釣り仕掛けを振り込んでみるのも一興です。アオイソメをエサにするのが一番良いのですが、なければハゼ同様にムキエビでも良いしソーセージやカマボコなどを1cmX5mm位の短冊形に切って使っても良いかもしれませんね。また最近は人口の釣りエサも売られているので、それを1パック用意しておいても良いでしょう。
 そしてできれば4m以上のなるべく長い釣竿を使ってビーチサンダルで膝位まで海に入って探り釣りをしてみてください。僕はこの釣り方でキスやメゴチ、クロダイの幼魚を釣ったことがあります。海、砂浜の釣りと言うとリール竿で遠くへ投げる豪快な釣りが思い浮かびますが、静かにしていれば魚は波打ち際付近にまで寄ってきていることが多いので、ハゼ同様延べ竿の脈釣りでも楽しめることが多いです。
 「はじめての魚釣り」をする方にこの砂浜の脈釣りをお勧めすることはないですが、ハゼ釣り、特に脈釣りを経験した方ならきっと楽しめると思います。渓流竿なら長くてもとてもコンパクトに仕舞うことができるので、旅行鞄に忍ばせるのにお勧めです。

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