【止水のポイントと釣り方のコツ】
湖沼や池は魚釣りの基本に忠実な釣りだと言えます。流れに悩まされることもなくポイントも比較的はっきりしています。慣れてきたら水底や水深の変化からポイントを選べるようになりますが、まずは目に見えるポイントを探しましょう。
①杭周り
桟橋の跡だったり護岸の補強だったり、あるいはただ単に打ち込まれていたり。素材も木、鉄、コンクリート、竹など様々ですが、水中に1本2本あるだけでも、またどんなに細く貧弱であっても結構魚を引き付ける要素にはなるようです。特に見た目が単調な池などでは重要なポイントになります。
②桟橋
色々なタイプの桟橋がありますが、すべて重要なポイントになりえます。魚にとって鳥の存在はとても大きな脅威で、カワウやサギ類、トンビなどには常に生命を脅かされています。その意味でも桟橋のように「屋根」の代わりになって空からの攻撃を防いでくれる場所は魚にとってのシェルターそのものです。
③護岸
意外に思われるかもしれませんが、石積みはもちろんコンクリートの護岸などもポイントになります。特に比較的平坦な池や湖などで垂直に近い護岸がある場所というのはそこの水深が深いことが多く、多くの魚が集まる場所になります。
陸(岸)からだらだらとゆるい傾斜で湖とつながる場所よりも、岸から一気に深くなる場所というのはねらい目です。
④水門、流れ込み・流れ出し
閉鎖水域の中で最も大きな環境変化が起こるのが水の動きのある流れ込みや流れ出しのある付近です。水流によって水が撹拌され酸素が供給されるので夏場は特に重要です。
⑤用水路、ホソ
完全な止水というわけではありませんが、田園地帯の用水路や池や沼につながる小河川というのは流れも緩い場所が多くねらい目です。
橋の下や水門の脇など周囲の岸と少しでも変化のある場所がねらい目です。
田園地帯の用水路・ホソでの釣りは、流れの釣りとは異なった意味で僕が本当に好きな釣りです。狭い場所で小さなウキを中心に水面を見つめていることが多いですが、ちょっと息を抜いて周りを眺めまわした時の爽快さ。夏の水田の美しさは例えようがありません。個人的な思い入れで恐縮ですが、フナはホソで釣ってこそ面白い!
⑥岩陰、倒木
水面上に何も障害物らしきものがない場合、水面下にもよく目を凝らしてください。大きな岩がある場合、その陰の部分も魚の隠れ家となります。同様に水中に倒木や何らかの人工物がある場合などもチェックする必要があるでしょう。
【釣り方の手順】
- 各ポイントについたら釣竿と仕掛けの準備をしてまずは水深を測り、
- 釣針が若干底を切るくらいのタナから釣り始めるのが定石です。クチボソ(モツゴ)やモロコが釣れればそのまま釣ればよいでしょう。
- もしなかなか当たりがないようなら少しずつウキ下を浅くしてより中層を狙ってみましょう。
- かなり浅いウキ下になっても何の反応もなければ、別もポイントを探してまた水深を測るところから始めてください。
フナ、またはコイッ子と呼ばれるコイの子供が釣れるようならベタ底になるようにしてエサをしっかり着底させると良いです。もちろん初めからフナ狙いならエサをミミズか練り餌にして初めからベタ底で釣り始めるのも良いでしょう。
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