【ウキについて詳しく知りたい】
話し出すと長いことになってしまうのですが、すでに「基本の道具」紹介した小物釣り用ウキの種類を簡潔に補足したいと思います。
①立ちウキ
立ちウキには実に多くの種類がありますが、小物釣りで使うには「トウガラシウキ(唐辛子浮子)」があれば良いでしょう。トウガラシウキの中にも大きさや色など様々ですが、大きさは5cm前後(3~10cm)と言ったところでしょうか。
上の写真の左から4本がトウガラシウキと呼ばれるものです。一般的には湖沼など流れの無い場所や、川の淀みなどで使います。木やプラスチックで作られていますが、当然ながら小さいウキは浮力が弱く大きいウキは浮力が高いです。
右3本は「ハエウキ」と呼ばれるものです。「ハエ」とはオイカワの主に関西方面での俗称です。特に「寒バエ」と呼ばれるように冬季に流れの深みで群れをつくるオイカワを釣るためのウキですが、もちろん止水/静水で使っても構いません。
②玉ウキ
すでに紹介した通り、脚付きと中通しの2種類があります。いずれも大きさはさまざまですが、中通し玉ウキには「ナツメウキ」と呼ばれる楕円形上の玉ウキもあります。また、中通し玉ウキは「シモリウキ」とも呼ばれ、3~5個程度を一緒に使うことがあります。複数のシモリウキ(中通し玉ウキ)を使う仕掛けを特に「シモリ仕掛け」、「シモリ釣り」と呼ぶことがあります。
シモリ釣りは伝統的な「マブナ釣り」のスタイルでもあり、海では堤防や小磯の「海タナゴ釣り」に使う人もいます。
立ちウキと玉ウキのどちらが良いのかというのはケース・バイ・ケースなので一概には言えないのですが、一応の目安としては流れがあったり水面が波立っているときは玉ウキ、流れのない静かな場所では立ちウキが見やすいと思います。
どちらを使っても魚がエサを咥えればウキがピクピク動いたり水中に引き込まれたりするので、まずは好みで選んで良いでしょう。
それではなぜこんなに多くの種類や大きさが必要なのでしょうか?それは釣りたい魚や釣り場の環境に適応するためです。
ウキを選ぶ時の目安として以下の条件を参考にして下さい。
- 小さいウキ:釣る魚が小さい。釣る場所の水深が浅い。流れや波の少ない静かな場所。
- 大きいウキ:釣る魚が大きい。釣る場所の水深が深い。流れが強い。
- 玉ウキの利点:流れや波の中でも見えやすい。風の影響を受けにくい。
- 立ちウキの利点:繊細な当たりを取りやすい。
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