2017年2月26日日曜日

清流釣りの仕掛けとエサ@はじめての魚釣り

4.清流の小物釣り
【清流釣りの仕掛けとエサ】
 まず、基本の仕掛けをもう一度おさらいしましょう。


  • 釣竿:3m程度の振出竿。(もちろんもっと長い竿でも可。子供でも扱いやすいという意味で3m程度の長さをお勧めしています。)
  • 道糸:ナイロン1号(0.8~1.5号程度。)
  • ハリス付き釣針:袖針3号(3~5号くらいが小物釣りには使いやすい。)。ハリスは0.6~1号(道糸より一回り程度細くなるように。)
  • ウキ:立ちウキ、玉ウキ各種。
  • オモリ:ガン玉オモリ、各種大きさをそろえると便利。
 以上の、すでに紹介したシンプルな基本仕掛けそのままでOKです。すでに紹介したハゼ釣りはもとより、今回紹介する流水から止水までの小物釣り全般がこの1種類の仕掛けで楽しめます。強いてあげるとすれば、大きめのウキを用いた仕掛けと小さいウキの仕掛けの2種類(それぞれオモリの重さを調節したもの)があると、いろいろな場所で楽しむことができるでしょう。

【エサ】
 清流釣りに用いられるエサは主なものでも、ミミズ、赤虫(ユスリカの幼虫)やサシ(ハエの幼虫)と言った動物性のエサから専用の粉末を水で混ぜて団子状にして使う「練り餌(ねりえ)」など様々なものがありますが、ここでお勧めするのは食パンです!
 朝食の食べ残しでも良いですし、釣りに行く道すがらコンビニで買っていくこともできます。食パンの耳以外の部分を指先でちぎって丸め、針にさすだけです。また食パンは乾燥しやすいので、少量の塊だけ出して、他は常に袋に入れておくなどして乾燥を防いでください。ちょっと乾いてしまったら、エサとして丸める前に指先を少々濡らすと丸めやすくなります。


釣ろうとする魚は10cm程度の小魚ですから、欲張って大きなエサをつけず3mm程度を目安にして下さい。小さめにしっかり丸めれば、流れの中でもなかなか取れずに長持ちするものです。

 その他、流水を好むウグイ、オイカワ、カワムツなどは釣り場で川虫を採集して使うのが一番良いかもしれません。川の中で10~20cm程度の石をそっと取り上げて裏返してみてください。きっと数種類の川虫が動き回っていると思います。カゲロウやトビケラの幼虫です。これをやさしくつまんで捕まえるのですが、川虫は非常に柔らかいものが多いので注意してください。

右下の細長い芋虫形状のものがトビケラの幼虫のクロカワムシ。
それ以外は何種類かのカゲロウの幼虫でチョロムシ。
川虫はいずれもお尻の部分から針を刺してお腹から針先を出してエサ付けします。昔から魚釣りのエサはその川の魚が食べているものを使うのが最も良いと言われてきました。そういう意味では河原の草むらでミミズを掘り起こしたり、川石を裏返して川虫を捕まえるのは最も良いエサの準備なのかもしれません。お好みでどうぞ。

 最後にもう一つ。エサのことではないのですが、流水の魚たちが川虫をエサとして生きていることはご理解いただけると思います。そこで川虫がどこにいるかをもう一度お考え下さい。ゴロゴロした大きめの石の下です。つまり大きめの石が積み重なりゴロゴロしている川底の場所、そんなちょっと歩きにくい場所が魚に取ってエサが多い場所であり、釣りの良いポイントになるということです。
 逆に砂が堆積している場所は、川遊びには良いのですが川虫の生息地にはなりにくく、したがって魚も釣りにくい場所と言えます。
 魚釣りをきっかけにして自然の摂理に少しだけ近づいたと思いませんか。

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