2014年5月2日金曜日

SN氏の場合!

5月1日。
強風の河口湖から桂川忍野へ移動すると・・・。

デカイよ!しかもこの魚は・・・

フライ(ほぼ)初体験のSN氏と河口湖へ。
氏は何年か前に埼玉県の管理釣り場で友人のフライロッドを借りて試したことがある、と言った程度のフライフィッシングの経験をお持ちとのことで、つまりはこの日がほぼ初体験と言ってよいと思います。

快晴。写真に強風は写らず。。

その、ほぼフライ初体験のSN氏と河口湖でフライフィッシングのレッスンを兼ねてブルーギルをメインにあわよくばバスも釣ってしまおうと勇んで出かけました。
まずは湖畔にある芝生の公園の片隅でキャスティングレッスン。
ロールキャストから基本的なラインのコントロールまで。
10mほどのラインを常に真っ直ぐに伸ばすことができれば、湖なら実際のフィッシングに移ることができます。

フライフィッシングのステレオタイプなイメージからか、一般論としてビギナーほどフォルスキャストをしたがる傾向が在りますが、実際にはフォルスキャストは少なければ少ないほどトラブルのリスクが軽減されます。
ベテランアングラーがフォルスキャストを多用しているとしたら、それは何らかの理由があることはもちろんですが、長時間/多数のフォルスキャストを繰り返すラインコントロールのスキルがある、ということなので特にビギナーがそれを真似する必要はありません。
またキャスティングスキルが上達するに釣れ、フォルスキャストの回数は減っていくはずです。

フライフィッシングを志している方は、普段の生活においてもアウトドアやナチュラル志向の「シンプルさ simpleness」を求めているのではないでしょうか?
フライキャスティングのコツは最小限の動きで最大限のラインコントロールをすること。
つまりフライキャスティングにおいても「レス・イズ・モア less is more」の精神が生きていることを是非ご承知ください。

さて、SN氏のキャスティング練習ですが、非常にありがたいことに私のアドバイスを素直に聞いていただいて、30分もすると一応釣りができる状態にはなりました。
芝生の上でキャスティングの基本が出来たら、次は実際のフィールドで実践に移し試行錯誤する番です。
さぁ、レッツ・フィッシング!

足元の溶岩、身の回りの草や潅木そして強風との戦い。

ところが・・・前日までの雨も影響しているのか増水気味なのは良いとしても予想以上の低水温。
さらにはビギナーにはキャスティングが出来ないほどの強風。。
それでもSN氏は芝生のキャスティングを実際のフィールドでの実践を繰り返します。
周囲の障害物や足元で絡むライン、そして強風。
キャスティングは繰り返して上達するしか在りません。

太陽は出ているので、シャローの風裏で少しでも水温が上がりそうな場所を探しながら、風の切れるタイミングを見計らいつつキャスティングを繰り返しますが・・・。

ポッパーは襲われず。静かに水面を移動するだけ。

そんなSN氏を見守りつつ(?)僕は岸際でスクールを作る鯉の観察。
ゆったり泳ぎ、止まり、突然のハタキ(産卵)。
興味深いのはそれらコイのグループの後ろにニゴイが数尾付いてきていて、産卵後の卵をすかさず吸い取るように食べている事です。
本当に身近なところですが、自然の摂理、祝祭と悲劇といったドラマが観察できて興味深かったです。
もちろん「自然」に対して人間の感情を当てはめるのはナンセンスではありますが。

桂川忍野。木の陰、向かいのバンクでライズを狙う。

ところで、あまりに風が強く、あまりに(鯉以外の)魚ッ気がなく・・・昼近くなったところで河口湖を諦めました。
まず、朝のキャスティング練習した公園でもう一度おさらい。
基本の繰り返し。
SNさんはすでに先ほどまでフィールドでの障害物や風を意識しながらのキャスティングを経験しているので、朝の状態よりも大分良くなっています。

「うん。SNさん、それくらい投げられれば大丈夫。湖は風が避けられないから忍野(桂川)でトラウトを狙うことにしましょう!」

ライズはあるんだ。が、食わない・・・の繰り返し。

下流のおしの公園駐車場に車を止めて釣り上がります。
雨の影響なのか濁りがやや強いです。
森の中を歩くといつものように定位する魚、そしてその内の何匹かはやはりいつものようにライズをしています。

「SNさん、午前中の河口湖は練習。ここから本番と行きましょう!」

キャスティングの難しさ。
フライを流す難しさ。
魚がフライを食わないモドカシさ。
ザッツ・フライフィッシング!

最上流域。
雨の様なライズ。フライを食わないライズ。見極め、何度も流し、何度か甘噛み(?)され・・・出た!
フィッシュオン。

名前が呼ばれて振向くと、SNさんのロッドが曲がる曲がる曲がる。
ラインが走る走る走る。
何度か足元へ寄せ、何度かネットを嫌われた後で、無事にランディング。

やった、おめでとう!

ファーストフィッシュが忍野の大イワナとは・・・!

なんと40cmほどの非常に美しいイワナ!
ほぼ初めてのフライフィッシングで忍野でイワナとは(唖然)。。

常に期待を裏切らないエルクヘアカディス

エルクヘアカディスを対岸の際に流し続け、フライが半沈みになったところで食った、とのことです。
SNさん、おめでとう!

こちらはシンプルなミッジドライ。忍野では必須。

20番のシンプルなドライフライでミッジングをすると、ニジマスも釣れました。


強風の河口湖では、SNさんの折角のフライフィッシングデビューの一日がどうなるかと思いましたが、結果は上々だったのではないでしょうか。
SNさん、是非またご一緒にフライフィッシングを楽しみましょう!

□ □ □

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2 件のコメント:

  1. ビギナーズラックとい言葉があるので、これは誰にでも起こりえるのですね!それも、40cmオーバーの岩魚が忍野でとは、本当に羨ましいです。
    SNさんも悪魔の趣味というFFに引き込まれてしまいましたねーーー。 M山

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    1. M山様、コメントありがとうございます。
      仰るとおり、まったくもって羨ましい(笑)。
      これでSN氏もフライフィッシングなしでは生きられなくなってしまったことでしょう!

      追伸。
      勝手に使わせて頂いた仮名でのアカウント・・・恐縮です。。

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