フライリールには普通、バッキングラインを下巻きした上でフライラインを巻きます。
一般的にバッキングラインはブレイデッドラインが用いられますが、吸水性が無ければ他の糸を用いても問題ありませんが、特に大物釣り用に下巻きを増やしたいからと言って引張強度が20ポンドテスト以下の糸を用いることはNGです。フライラインの強度を下回る恐れがあります。
つまりフライリールを選ぶ際の大きさの目安としては、フライラインの長さ(一般的には約27m)+α(下巻き分)のラインキャパシティが必要となります。
| バッキングラインを用意します。 ここでは一般的なオレンジ色のブレイデッドラインです。  | 
フライリールには下巻き量が「バッキングライン20lb(ポンド)、50ヤード」などのように記載されているものが多いのですが、その記載がなく下巻きをどの程度したらよいか分からない場合もあります。
バッキングラインが少ない分には大した問題ではありませんが、多過ぎてフライラインが収まりきらないと困ります。
そこでバッキングラインの量を失敗しない巻き方を紹介しますので、ご参考にしてください。
ちなみにラインの結び方は多くの種類があるので、ここでは普段私が使っている方法を紹介するにとどめます。
ご了承ください。
| スプールにブレイデッドラインを通します。 | 
| 横から見た状態。 | 
| ここでブレイデッドラインを結びます。 | 
| スプールを通したブレイデッドラインの先端を大きな輪を作り・・・ | 
| (写真では2回転ですが、)4~5回転させて輪をくぐらせます。 | 
| 先端を強く引っ張ると結ぶことができます。 | 
| 先端の余分を切り取り、ブレイデッドラインをゆっくりと引っ張ると 結び目がスプールの方へ移動して固定することができます。  | 
| こんな感じです。 | 
| ブレイデッドラインを一度適当な長さで(ここでは50cmくらい)カットします。 | 
| 折り返して8の字結びで大きなチワワを作ります。 | 
| 結び目が「8」の形になっています。 これが8の字結びです。  | 
| 右にあるのがフライラインです。 フライラインの先端は最初から輪になってるものが多いですが、 輪になっていないものは自分で輪を作るか、 市販のブレイデッドループを付けると便利です。 写真のラインは私が自分で小さな輪を作っています。  | 
| フライラインの輪にバッキングラインの大きな輪を通します。 この時、フライラインの前後に注意してください。 ダブルテーパーなら問題ありませんが、ウェイトフォワードの場合は ライン先端に繋ぐことがポイントです。  | 
| フライラインの小さな輪を通したバッキングラインの大きな輪に フライリールを潜らせます。  | 
| ゆっくり引っ張ると簡単にライン同士の接続が可能です。 | 
| 輪と輪で繋ぐので「ループ・トゥ・ループ」と呼びます。 非常に便利でフライラインとリーダーの接続にも使えます。  | 
| フライラインをリールに巻きます。 この状態ではほぼ下巻きゼロなのでスプールはスカスカです。  | 
| そこで、別のバッキングラインの先端をもう一度大きな輪を作り、 ループ・トゥ・ループでフライラインにつなぎます。  | 
| もうお分かりですね。 この状態でバッキングラインをスプールのキャパシティ いっぱいに巻けば、正確な長さのバッキングラインが 収納できることになります。  | 
| スプールサイズの9分目位までバッキングラインを巻き取りました。 これくらいのゆとりがちょうど良いと思います。 ここで一度全てのラインを引き出し、今度はバッキングラインから 再びリールに巻き取ります。 これで完了。  | 
いかがですか?
非常に簡単なことですが、案外知らない人も多く、バッキングラインの長さに悩んでいる人も多いようです。
ちなみに最後の段階で、一度リールに巻いたラインを全て引き出す際は、引き出したラインを床にそのまま置いたりするとヨレたり絡んだりするので、ペットボトルや空缶など筒状のもの(丸めた雑誌でもOK)に巻き取りながら引き出すことをお勧めします。
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| ちょっと見難い写真ですが、「ラインワインダー」です。 | 
ラインワインダーと言うラインを巻き取る専用の道具もあります。これがあるとラインのメンテナンスに非常に便利です。

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