2014年5月11日日曜日

1-02.ロッドについて

フライロッドはラインコントロールを行うための要です。
ロッドの振り方の加減(力の入れ具合や角度)を調節することによってフライラインを適切にコントロールします。
一般的にはロッドが長いほど遠くへ投げること(ロングキャスト)ができますが、フライフィッシング/フライキャスティングの目的はただ遠くへ投げることではないので、目的の釣り場に応じた選択が必要となります。



フライロッドの長さの選択はもちろん個人の好みによって左右されますが、使いやすい長さというものはある程度決まっています。
もしはじめてフライフィッシングに接するのであれば以下のシステムをお勧めします。

1.渓流でトラウトを釣る場合
  カーボン製長さ7~8フィート、3~5番ウェイト用


2.湖でトラウトやブラックバスを釣る場合
  カーボン製長さ8.5~9フィート、6~8番ウェイト用


フライロッドには適正なラインウェイト(フライラインの重さ)が決まっています。
もしフライロッドに「5番ウェイト(5wt)」の指定があるのでしたら、それはその重さのフライラインに対応したロッドということになります。

上に渓流用と湖用の2種類のお勧めを書きましたが、もし「具体的にどこで釣るかは分からないけれどフライフィッシングをはじめたい」のであれば、とりあえず8~9フィートの長さで5~6番ウェイト用がお勧めです。

フライキャスティングはルアーキャスティングとは異なり、はじめはタイミングを取るのが少々難しいのですが、ラインウェイトが重い方がそのタイミングを取りやすくなります。
つまりビギナーがキャスティングの練習をするならむしろ8番ウェイト位の方が向いていると言えます(実は私自身も8番タックルでフライフィッシング/キャスティングの練習を始めました)。
ただし8番タックルと言うとソルトウォーターでのシーバスや場合によってはサーモンまで狙えるほどのパワーがあるため、ビギナーが現実的な釣りの対象とするにはパワーがありすぎます。
実際の釣りで魚の引きを味わうならやはり6番ウェイト以下のタックルが良いと思います。

では5番と6番ではどちらが良いのかと言う問題ですが、重い方がもちろん遠投能力に長けます。
また風に対しても優位なので、実際の釣りのフィールドが決定していないまでもどちらかと言えば湖や広い河川での釣りが想定されるなら6番を、そうでなければ5番を選べばよいのではないでしょうか。
近年のトレンドはライトタックル志向なので渓流では3番ウェイト以下、場合によっては1番や0番と言ったラインウェイトが用いられますが、ビギナーにとっては扱いにくいだけなので最初の一本と言う意味では5番ウェイト以上がお勧めです。
フライフィッシングは、まずキャスティングが満足に出来なければそこから先へは進めません。

ちなみに私が旅行へ行く時に1本だけフライロッドを持っていくとしたら、やはり8.5~9フィートの5/6番を選びます

*追記:2014年夏、実際にフライロッドを1本だけ持ってカナダを旅行しました。宜しければコチラの記事もご参考ください。

(*どうしてもお悩みが解決されないのであれば、メールにてご相談いただければ個別にアドバイスさせて頂きます。 paddlefreaks[at]gmail.com )

またルアーフィッシングにも当てはまるのですが、フライフィッシングでは一般的にロッドの長さを「フィート(feet, ft.)の単位で表します。
「1フィート≒30cm」と覚えて差し支えありません。
また「1フィート=12インチ(inch)」であり、「1インチ≒2.54cm」です。
良く「7.5フィート」と言う表示を目にしますが、これは「7フィート6インチ(≒225cm)」をあらわしています。(ただしメーカーにより若干の差があります。)
はじめは少々混乱しますが、機械的に覚えてしまえばすぐに慣れると思います。

*フライロッドについてもっと詳しく知りたい方は、「4-01. フライロッドをもっと詳しく」をご参考ください。

2 件のコメント:

  1. ハウツー・フライフィッシングを楽しみに読んでいます!キャリアは長いのですが、口頭による教えを受けただけなのでとても参考になります。

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    1. M山様、あくまでもビギナー向けということでお手柔らかにお願いします(笑)。
      また不審な箇所等ありましたら是非ご指摘ください!

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