ロッド、リール、ライン、リーダーそして幾つかのフライが揃った。
ではそれだけですぐにフライフィッシングがはじめられるかと言うと、実際はその他にも幾つか必要な小物が出てきます。
全てを一度に揃えることはないですが、参考までに代表的な小物を紹介しますので必要に応じて揃えてください。
ちょっと重いのが難点ではありますが、クラシカルな雰囲気 のあるアルミ製フライボックスも変わらぬ人気です。 |
【1.フライボックス】
ドライフライ用には細かい仕切りの付いているタイプ。
壊れやすいニンフ用にはフォームにフックを刺すタイプやスリットにフックを固定するタイプ(ドライフライと兼用可)。
ウェットフライ用には金属やプラスチックのクリップが付いたタイプ
概ね以上の3つのタイプがありますが、目的に合わせて2~3個のフライボックスを持ち歩くことが多いでしょうか。
ただしブラックバス用のヘアバグやポッパーと言った大型フライを収納する時は、小型のルアーボックスなどを流用すると便利です。
【2.リーダーとティペットの予備】
実際に使っているリーダーの予備はもちろん、使う可能性のあるサイズのリーダーとティペットは必ず予備を持つことが必要です。
特にティペットはフライを結びかえる度に短くなるのはもちろん、細く長くなるほどに様々なトラブルのリスクが増えるものです。多めに準備しておくと安心です。
【3.ラインカッター】
リーダーやティペットを結び変えたり、フライを結んだ時のティペットの余分をきる時にはラインカッターが便利です。
ハサミでも良いのですが、結び目ギリギリできる場合などはやはりラインカッターの方が簡単です。
【4.フォーセップ】
釣り上げた魚の口からフライを外す時に使います。
サイズやクリップ部分の形状は好みで。
【5.フロータント】
ドライフライの釣りに欠かせないものがフロータントです。
フロータントには液状タイプ、ペーストタイプ、パウダータイプ、スプレータイプなど様々な物が市販されています。
液体タイプはフライを変形させること無く全体にしっかりと塗布することができます。
フライを結んだら液体フロータントボトルの中に漬け、フォルスキャスト数回で余分なフロータントを飛ばしてから、本来のキャスティングをします。
フライの浮力が落ちたら、これを繰り返します。
ペーストタイプのフロータントは小さなドライフライに用いるとハックルが束になったり変形してしまうこともありますが、大型のヘアウィングフライには使いやすく効果も長持ちします。
パウダータイプは扱いが簡単な上、浮力も期待できるのですが効果が長続きしないことが欠点です。
どちらかと言うと浮力の落ちたフライをこのパウダーで乾かしてから改めて他のフロータントを使う、といった組合せの使い方が良いように思います。
スプレータイプはフライに直接スプレーするだけなので最も簡単で実用的といえるかもしれません。浮力も比較的長くのでお勧めです。
【6.ライト】
イブニングライズはフライフィッシングのクライマックスともいえる興奮のひと時です。
この夕暮れ時の手元を照らすライトを是非忘れずに。
もちろん釣りを終えてからの帰り道にも必須です。
ペンライトや小型のヘッドランプなどお好みで。
【7.フィッシングベスト】
フライフィッシングの代名詞的なファッションスタイルがこのフィッシングベストかもしれませんね。
フライフィッシングは他の釣りに比べてもアクティブな釣りと言えるかもしれません。
だからこそ持ち運ぶ道具はなるべくコンパクトにまとめ、かつフィッシングの最中にも容易に素早くそれらを取り出せることが必要です。
そこで多くの人に用いられているのがフィッシングベストです。
ポケットがたくさんあるので必要な装備を自分の使いやすいように配置させることができます。
多くの種類が市場には溢れていますので自分の好みで選べば良いのですが、はじめはあまりポケットの数が多すぎない方が使いやすいと思います。
機能云々は色々とありますが、ベストを着るといかにもフライフィッシングという気分なる、ということもイメージ的に重要かもしれません。
【8.その他】
- 偏光グラス フライフィッシングに限らず釣り針から目を守るためにも必ずメガネを着用するべきです。偏光グラスを用いれば水面のぎらつく反射が抑えられるので流れの中の魚や障害物を目視しやすくなります。
- シンクドレッシング フロータントのように頻繁に使うということはありませんが、より積極的にフライを沈めたい場合に用いるものが「シンクドレッシング」です。軽く小さなフライやリーダー、フラインに付着した油分などの影響で沈みにくいシンキングラインなどを沈める時に効果があります。必ずしも必要なものではありませんが、そういうものがあると覚えておいて、必要になった時に買い求めると良いと思います。
- ランディングネット 必ずしも必要とは言い切れませんが、ベストからぶら下げたりベルトにつけたりして持ち歩きます。釣れる魚に応じたサイズが必要になりますが、小さなサイズのネットは(釣った魚を大きく見せる写真を撮るためには役に立ちますが、笑)本当にネットが必要な大型魚がヒットした時には全く役に立たないのでご注意を。
- ラインドレッシング フライの浮力を持続させるためにフロータントを塗るのと同様、フライラインにはドレッシング材を塗布します。ラインの摩擦抵抗を減らすとともに浮力を高めるので釣りをする前には塗っておくようにします。
- 虫除け・虫刺され薬 ご存知のようにフライフィッシングは自然の中に分け入る遊び。フィールドには蚊(カ)や虻(アブ)、蚋(ブユ)などが多く生息しています。最低限、虫除けや虫刺され薬は持参することをお勧めします。またアブやメマトイは虫除けが効かないことも多いので、あまりにひどい時は防虫ネットなども必要となります。
- 日焼け止め 例え曇りの日でも水辺では照り返しの影響もあって知らず知らずに日焼けしてしまいます。小さな日焼け止めをポケットに入れておいて釣りの休憩時にこまめに塗るようにすることをお勧めします。
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