2014年5月27日火曜日

SN氏、再び!

5月23日。
今月はじめに(ほぼ)はじめてのフライフィッシングで大イワナを釣ってしまったSNさんと一緒に再び桂川忍野へ出掛けました。
前回のイワナで味をしめたSNさんは仕事をしていても魚の影が頭から離れないようで(?笑)今回は有給休暇をを取っての平日釣行です!
もう普通の幸せな生活に戻ることは不可能でしょう。ようこそこちらの世界へ(笑)。


現地に着いたのは8:30頃だったでしょうか。
前回よりも木々の緑は濃くなり初夏の風景とひんやりした風が心地良いです。
流石に平日なので、フライフィッシングのメッカ・忍野といえど釣り人は少なくのんびりとライズを狙うことができます。
前回を思い出しつつキャスティング開始。


前回は、SNさんは本格的にフライキャスティングに挑戦するのがはじめてとのことでしたので、6番ラインのタックルでキャスティングに慣れて頂きましたが、今回は5番ラインでの挑戦です。
ただしラインウェイトを感じやすくするためにロッドは4番指定のものを使っています。


フライフィッシングはキャスティングがそこそこきちんと出来なければ「釣り」になりません。
フライフィッシング・ショップで「渓流のトラウトフィッシング」用のロッドを買い求めようとすると、恐らく3番ウェイト以下のロッドを勧められることが多いと思います。
しかしビギナーであれば尚更、早く上達するためにも安易に極端なライトタックルを用いるべきでなく、ラインの重みをしっかりと感じることのできる5番ウェイト以上のタックルがお勧めです。


日本の小さな渓魚を釣るのであればよりライトな(3番ウェイト以下)の方が「引き」を楽しめる、とそれは確かに一理あるのですが、キャスティングがまともにできなければ引きを楽しむ前に魚を釣ることができません。
まずは一定のレベルまでキャスティングができるようになることが大切です。


SNさんの釣りの様子を拝見していると、実際にキャスティングが上達している様子が分かりました。
まだピンポイントのコントロールとまでは行かないかもしれませんが、少なくともラインを伸ばした上でフワリとフライを落とすキャスティングはできている様でした。
基礎的なキャスティングができるようになったら次は「流し方の工夫」です。


今回はドライフライで一尾釣った(何とまたもイワナ!)後に、ドライフライとは異なるアプローチの方法としてウェットフライの基本も試して頂きました。
斜め下流にキャストして流れを横切らせる、いわゆる「ダウン・アンド・アクロス(ダウン・クロス)」ですが、SNさんはこの方法でも早々にニジマスをキャッチすることができました。
恐らくSNさんは半信半疑でウェットフライを試したのだと思いますが、一尾釣れればそのフライ/釣り方への理解が深まります。

ドライフライで釣ったイワナ。
決してイワナの個体数が多い訳ではないのに
なぜかSNさんはイワナを呼んでしまうらしい(笑)。

魚をリリースした後でしばしウェットフライ談義。
ウェットフライとは何なのか、水生昆虫を模しているのか、そうだとしたら虫のどういう状態なのか、ウェットフライが動く/泳ぐとはどういうことなのか等々。
ウェットフライは水中にあるので直接視認することが難しいことが多く、こういった話ははじめに説明しても理解されにくいのですが、一度魚を釣っていれば水中でのフライをよりイメージしやすくなります。

イワナを釣ったスタンダードスタイルのコーチマン

ドライフライへの反応が悪いと、どうしてもマーカー(インジケーター、ウキ)を用いたニンフに頼りがちですが、パドルフリークス流ではビギナーにもウェットフライの有効性を試して頂きたいと思っています。
それがすぐに釣れる釣れないといった即効性の問題でなく、ウェットフライで流れの中でのフライやフライラインの操作方法をトレーニングすることはドライフライにも役立ちます。
キャスティング=空中でのラインコントロール」の次は「メンディング=流れの中でのラインコントロール」です。
先に記した「流し方の工夫」の第一歩といえます。

S字の瀬頭を釣るSNさん。

SNさんはこの日3尾の魚を釣り上げました。
前述のウェットフライで一尾。
ドライフライで2尾。
スタンダードタイプのドライフライで何と今回もイワナを釣り、イブニングタイムにエルクヘアカディスでニジマスを追加しました。
今回が2度目のフライフィッシングですよ、忍野の一筋縄ではいかないライズですよ、立派です!

ウェットフライで釣ったレインボートラウト。
次はテレストリアル・インセクト(陸生昆虫)の季節に釣りたいですね。
より大型フライを使ったバリエーションの幅が広がるドライフライ・フィッシングが楽しめると思います。

カナダ在の親友が自らハンティングで仕留めた
雷鳥(Ruffed Grouse)
で巻いたウェットフライ。
3月の雨の日に立て続けに3尾の鱒を釣り上げて以来、
私のフライボックスには欠かせなくなりました。

以下は私がピーコックハールボディのソフトハックルウェットで釣ったニジマス。


イブニングライズ。
恐らくヒゲナガトビゲラだと思うのだけど、上流部の樹木が覆いかぶさっているフライ区域で派手なライズがありました。
ロールキャストで対岸際にウェットフライを置き、少々ナチュラルドリフトさせてからライズにあわせてスウィング(流れを横切らせる)させるとうまくヒット!
しかしフッキングが甘かったようで、ネットインの前にばれてしまいました。残念。


一つ溜息をつくと、もうあたりは大分夕闇が濃くなっています。
相変わらずライズは続いていますが、もうフックにティペットが通らないので今日の釣りはコレまで。


最後にばらしてしまったことは個人的には少々残念ですが、大したことじゃありません。
次回、リベンジしてやるさ♪
SNさんも満足な様子で、なかなか良い一日だったと思います。

さあ、フライフィッシングへ出かけましょう!

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