鳥の羽とは違った巻き方、新しい練習です。
エルクヘアやディアヘアといった獣毛を使うときは今までとは異なる新たなタイイングの道具が必要になります。
毛先を揃えるための「ヘア・スタッカー」です。
あえて使わないでボサボサした感じで巻く方法もありますが、まずはヘアスタッカーを用意して、スタッカーを使う方法をマスターした方が後々応用が利いて良いと思います。
【マテリアル】
- フック: #14(#12~16)
- スレッド: レッド(その他好みでOK)
- ウィング: エルクヘア
【タイイングの手順】
1.バイスにフックをセットします。 |
2.スレッドを前後に一往復させてボディにします。 |
3.エルクヘアを適量カットして、極端に短い毛やアンダーファーを取り除き・・・ |
4.ヘアスタッカーで毛先をそろえます。 |
5.フック全長程度の長さになるようにフックシャンク上に載せて・・・ |
6.スレッドで巻きとめます。 |
7.フック前方に余ったエルクヘアを後ろに撫で付けるようにし、フックアイの 後ろでスレッドを数回転させてからハーフヒッチし、スレッドをカットします。 |
8.後ろに撫で付けたエルクヘアの余分をもう一度前に戻し、カットしてヘッドを作ります。 |
9.完成。 |
【タイイングビデオ】
①上の【タイイングの手順】で紹介している写真のビデオ。
②ボディにピーコックハール及びボディハックルを用いたビデオ。
まぁ、何はともあれこのエルクヘア・カディスはカディス(トビゲラ)のイミテーションとしてはもちろん、小さなサイズはメイフライにも、また夏はテレストリアル・インセクト(陸生昆虫)としても応用できる万能フライです。
サイズ違いで常に何本か携帯しておくべきフライと言って良いでしょう。
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