今年は8月も終わりになってから台風が続いていますね。
ご存知の通り、多くの渓流が10月からマス類禁漁となるので渓流釣りに行きたいところですが、台風後の増水・濁りもあって・・・なかなか歯がゆいところです。
そこで今回は無理せず近所の多摩川支流へでかけ、オイカワ釣りを楽しみました。僕のオイカワ釣りは渓流が禁漁になってからのんびり楽しむことが多いのですが、夏ならではの婚姻色が出た雄オイカワを狙ってみるのも良いでしょう。
この川は多摩川中流域に流れ込む支流の一つで、本流は増水と濁りがまだ残っていますがこちらでなら何とか釣りはできそうです。
もちろん平時よりも水量が多く、またライズがないのでニンフで探っていくこととします。
(⇒「簡単オイカワ・ニンフィング」参照。)
夏のオイカワは流れの強い瀬の中で釣るのも面白いのですが、今はさすがに増水の影響で流れが強すぎます。そこで瀬と瀬の間のプール/瀞場を狙いました。ただし完全な止水でなく、ある程度流れがあることが重要です。
BHミッジラーバ(ニンフ)にて、釣り始めからこのサイズが連チャン。 |
増水中で濁りもあることから、釣り始めはまずビーズヘッドを用いたアピールの高いニンフを使いました。
すると小振りのサイズがそれなりに途切れることなくと釣れてきます。
この場所の流れは対岸側に比較的深くて、自分の立つ岸近くが浅くなっています(下方の写真【ポイントA】参照)。ダウン・アンド・アクロスでフライに流れを横切らせて広く探りながら釣るのですが、ヒットするのはいずれも手前岸の浅いエリアです。また、使っているフライはニンフですが、ミッジサイズで軽量なため、流れている層は水面直下です。
そこで水面直下に反応しない比較的大型の魚が、下の層にいるのではないかと思い、大き目のフライに変更してみました。
BHミッジラーバからピーコックバグ(#14)に替えて反応の違いを確かめる。 |
フックサイズにして18番から14番へ変えたので、フライが流れている層の違いははっきりと変わります。ワンランク下の層(水深)を探っているのがですが、何度流しても当たりが出ません。
理由は何でしょうか?
比較的大型の魚がいないから大きなフライを食わないのか、それともビーズヘッド的なアピールが足りないのか?
そこでサイズを18番に戻して、ビーズヘッドの付いていないフェザントテイルニンフに変えてみました。当たりの頻発した水面直下で、ビーズヘッドのアピールがなくても釣れるかどうかを検証するためです。
すると、一投目からひったくるようにして当たりがあり・・・今までよりも一回り大きなカワムツでした。
すると、一投目からひったくるようにして当たりがあり・・・今までよりも一回り大きなカワムツでした。
またヒットしたポイントも、手前の岸際でなく流れの中心に近い場所でした。
うぅぅむ、どうやらより大きな魚が下の層についているというよりも、大型は流れの比較的強いところにいるのかもしれませんね。
フェザントテイルニンフで釣れたカワムツ。 |
うぅぅむ、どうやらより大きな魚が下の層についているというよりも、大型は流れの比較的強いところにいるのかもしれませんね。
フェザントテイルニンフへの当たりが止まったところで、再び最初のBHミッジラーバへとフライを戻しました。
先ほどカワムツが釣れたのは、フライが流れを横切る途中の真ん中あたり、(小型が頻発した)手前の岸際よりも流れが強いところでした。
それをヒントに、今釣っている場所の対岸際の奥、瀬の直前にある「カタ」と呼ばれるポイントを責めることとします(下写真【ポイントB】)。
写真ではわかりにくいですが、流れの主流が対岸側にあり、その強い流れが瀬に落ち込む直前の場所がこのポイントです。
魚の違いは一投目から現れました。今まで小型オイカワが釣れていたのと同じフライにも関わらず、一回り大きくはっきりとした婚姻色の出た雄のオイカワが釣れました。
すると思った通り、やや大きめのカワムツが連続して釣れました。ここで釣れたのはカワムツだけだったので、オイカワよりもカワムツの方が泳力が強いのかもしれませんね。
オイカワもカワムツも群れを作る魚なので、その時々の魚の傾向がはっきりと表れます。
フライを選ぶ際、何を手がかりとするか?
また、そのフライとポイントとの関係など、様々な組み合わせで様々なアプローチがあると思います。
いずれの種も「釣る」ということに関しては決して難しい魚ではないので、こういったアプローチのトレーニングにももってこいかもしれませんね。
小型オイカワが釣れ続いたのは【ポイントA】。 次に狙った【ポイントB】では・・・ |
魚の違いは一投目から現れました。今まで小型オイカワが釣れていたのと同じフライにも関わらず、一回り大きくはっきりとした婚姻色の出た雄のオイカワが釣れました。
BHミッジラーバで釣れた雄のオイカワ。 夏のオスは婚姻色がきれいです。 |
次に釣れたのは同じサイズのメス。
やはり手前のポイントは小型、流れの強いポイントは一回り大きいサイズと、群れが違うようです。
面白いですね。
増水中にもかかわらず、魚は水面直下のエサに反応する。また、瀬と瀬の間の一つの瀞場区間の中でも流れの弱いところには小型サイズの群れ、流れの強いところには大型サイズの群れが存在している。と検証することができたので、次に一つ瀬を下ったポイントで釣ってみました。
・・・すると今度はベビーサイズばかり(苦笑)。
サイズが上がる気配がないので、ちょっと休憩をはさんで場所を大きく変えることにしました。
先ほどまで釣っていた同じ川の下流ですが、流れの幅が狭まり、強い流れがやや深い水深をもって滔々と流れている場所です。
このエリアは全体的に水深が深いので、フライを大きく重いサイズに変えてみました。今までの傾向からどうやらビーズヘッドのアピールが有効だと思えたのでBHフェザントテイルニンフ(#14)を試します。
当然、7~8cm程度のベビーサイズはフッキングしないでしょうが、深く強い流れにいる魚は比較的大型が多いだろうという予想してのことです。
すると思った通り、やや大きめのカワムツが連続して釣れました。ここで釣れたのはカワムツだけだったので、オイカワよりもカワムツの方が泳力が強いのかもしれませんね。
BHフェザントテイルニンフとカワムツ。 |
BHフェザントテイルニンフとカワムツ。 |
BHフェザントテイルニンフとカワムツ。 |
オイカワもカワムツも群れを作る魚なので、その時々の魚の傾向がはっきりと表れます。
フライを選ぶ際、何を手がかりとするか?
また、そのフライとポイントとの関係など、様々な組み合わせで様々なアプローチがあると思います。
いずれの種も「釣る」ということに関しては決して難しい魚ではないので、こういったアプローチのトレーニングにももってこいかもしれませんね。
多摩川本流に沈む夕日。今日も楽しく釣りができました。 |
オイカワは釣ろうと思えば一年中釣れる魚です。
街中を流れる川にも群れているので、思い立ったらフラッと出かけるのも良いかもしれません。
オイカワのカジュアル・フライフィッシングを是非楽しんでみてください!
結構、熱くなっちゃいますよ♪(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿