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オーストラリアからのゲスト、マイクと一緒に桂川忍野へ行ってきました。
穏やかな春の一日、彼と川岸を散歩するようにのんびりと鱒を探し、フライをキャストするのは楽しいことでした。
彼もロッドを持つ手を休めるたびに「ピースフル」を連発。
実際、「ピースフル」な一日でした。
ただし残念なのは、魚もピースフルでちっとも水面が割れなかったこと。。
今回のフィッシング・トリップは、何度目かの来日に合わせて彼の奥様からのプレゼントだとか。
実際、最初のメールでのコンタクトは彼の奥様からで「フライフィッシングは得意ではないのだけれど、夫のガイドをして欲しい」と言うものでした。
川に着くまでの間、日本の釣りの様子や彼の国の釣りの様子を情報交換。
彼がメインにしている釣りは海でのツナやトレバリー、川ではバラムンディなどとのこと。
トラウトもいるけれど地域が限られていて彼の住むエリアにはいなく、したがって自国で鱒を釣ったことはないこと。
フライタックルも持っているけれど、あまりやったことはない、等々。
残念ながら彼のキャスティングスキルは、日本の川で鱒釣りをするにはちょっと足りていませんでした。
時々強い風が川面を吹き抜けるのでまとまったハッチがあるわけではないものの、気温も穏やかでユスリカはもちろん、コカゲロウや小さなカディスも飛んでいました。
ライズもポツポツと確認できます。
しかし残念なことに彼のスキルは10ヤードをコンスタントに投げることが出来ず、またドライフライをフワリとプレゼンテーションすることも難しいようでした。
う~む。。。
ライズを狙うことは出来ないので、オオクママダラカゲロウを意識してドライフライ(エルクヘアカディスを流用)をあえてウェットフライのようにダウンクロスで流す釣り方で誘ってみたところ、「一度興味を持ってフライの後を付いてきた(マイク談)」ようでしたが、残念ながらヒットまでは至りませんでした。
蛇足ですが、エルクヘアカディスはあまりにも普遍化したゆえにあまり話題に上りませんが、カディスはもちろんテレストリアルからメイフライまで幅広く流用できるので#10~#16くらいのサイズを一通り揃えておくと重宝します。
魚がスレていると言う事実はあるにしても、残念ながら最後まで水面は割れず。
それでも彼は日本のフライフィッシングシーンの一端を経験し、富士山を望むスプリングクリークの風景を楽しみ、一定の満足を得られたようでした。
僕は、フライフィッシングの最中はもちろん、終わってからも常に紳士的に振舞っていた彼を尊敬します。
ところで、彼は5度目の来日だといっていましたが釣りをするのは今回が初めてで、トラウトの他にどんな釣があるのかを熱心に聞いていました。
中でも興味を強く示したのはブラックバスについてで、その名前を聞くのは初めてだそうですが、ルアーフィッシングが可能だと聞くとすぐに「次回はブラックバスフィッシングを頼む!」と笑っていました。
マイク、あなたと川を歩き、釣りの話をするのはとても楽しかった。
ブラックバスはルアーでもフライでも出来る。
湖にボートを浮かべればフライキャスティングのスキルも関係ない。
もちろんあなたが得意なルアーもとても楽しい。いや、ブラックバスに向いているのはフライよりもルアーなんだ。
次回は芦ノ湖にボートを浮かべてバスを狙おう。
サンドウィッチを用意して待っているよ、See you again!
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