家族旅行なので釣りに割く時間は多くありません。パックロッド1本、ヒップバック一つの身軽な(僕にとっては)フライフィッシングトリップです。
5番ウェイトのロッドにフライラインはシューティング6番(フローティング)のタックルでマングローブのタイダルリバー(潮入り河川)を狙うのは昨年と一緒。
異なることと言えば、昨年は釣りの時間帯が干潮の潮周りだったのに対し、今年は満潮、そして大潮と満月に当たっています。出発前から期待が膨らむこの気持ち、わかるかなぁ~(笑)。
まずは到着翌日の早朝、ホテル近くの河口域で小手調べ。
昨年は干潮の時間帯にコトヒキ・ラッシュを経験できて、それはそれで楽しかったのだけれど、今年は違う魚にも出会いたい。そんな自分勝手な希望を胸に早起きして満月の輝く暗闇のビーチを歩いていると、本格的なマングローブ帯にたどり着く前の、小さなマングローブの塊近くで小魚が跳ねるのを目撃。早速バルサヘッドのポッパーをキャストすると、頻繁にストライクがあるもののなかなかフッキングに至らず。。
チェイスしている魚があまり大きくないことは分かったので、これはまたコトヒキかなぁ・・・と思っていると、今度こそヒット。そして思いの外強い引き。キャッチしたのはガーラ(沖縄でのトレバリー種の総称)。これはロウニンアジじゃないのかな。小さいけどGTキャッチ也♪ ギンガメアジでした。。(苦笑)
遠くの方では時折ボコンボコン激しいボイルが起こるけれど、フライキャスティングの届く範囲には近づかない。というか、届いても太刀打ちできないけど(汗)。
ちなみに日の出は大体6時半くらいで、それ以前の暗い時間帯のヒットはすべてガーラでした。
ポイントを移動しながら釣り歩き、とあるマングローブの枝の下で小さなチェイス。
こちらもまたなかなかヒットに至らないけれどしつこく狙っていると、ようやくフッキング成功。
初めて釣ったこの魚はヒメツバメウオと言うようです。黄色いフィンが鮮やかで如何にも南国の魚らしいですね。
その後、別のボイルにも遭遇したりして、何度かヒットしたもののすべてファイト中に外れてしまったのですが、サンマのような体付きととがった頭は・・・ダツだったようです。
後で聞くところによると、口が堅くてなかなかフッキングしない魚だとのことでした。以前ルアーでは釣ったことありましたが、その時もやはりばらしが多かったですね。フライではなおさらです。
朝食を挟み、サイクリングを兼ねて家族でショッピング(というほどお店があるわけではないけれど)をしている最中、僕だけ抜け出して別の小河川で釣りをしました。
橋の上から覗き込むと、ベイトフィッシュの大きな群れが幾つも溜まっていたので、絶対に釣れるなぁと確信して橋の脇から(無理やり)水際に降りました。
実はこの時、非常に強い風が吹き荒れていてまともなキャスティングはできませんでした。それに強風以外にも潮の影響もあるのだと思いますが、ちぎれたアマモや木の葉が水面を覆い、水中に舞っていて「釣り」の難度はかなり高かったです。
そこで僕がチョイスしたのは、朝と同じポッパーですが、実はこれ、ナイロン6号のウィードレスガードが付いています。そのおかげでフックが水草などを拾うことが大分軽減されました。ブラックバスをフライで釣る方ならわかると思いますが、簡単なガードが付いているだけで釣りのしやすさが全く変わりますね。
また、最初は横風を受けながら岸から川の真中付近のポイントへ投げていたのですが、どうにもキャスティングが決まらないので、風上側で若干ウェーディングしつつロールキャストで比較的近いポイントを丁寧に探る釣り方に変えました。
流れ藻や葉っぱ溜まりの切れ目にキャストして、多少荒れた水面でもアピールできるようになるべく大きなポップを出しつつ移動距離を少ないリトリーブを繰り返して・・・バスフィッシングそのものですね。
ヒットシーンもバスそのものでしたが、これがマングローブ帯を代表するゴマフエダイで、マングローブジャック Mangrove Jack とも呼ぶそうですが、体つきもブラックバスによく似ていますね。
ショッピングの途中に抜け出してのフィッシングなので、釣りをしたのは正味30分くらいでしたが、3尾キャッチして、それ以外にチェイスやバラしもあったので気分的には入れ食いに近い印象でした。満足満足♪
今回の釣行はこれらオカッパリウェーディングでかなり満足していたのですが、もし不足があるとするならより大型の魚となるでしょうか。
そこで最後の期待を抱いてイブニングタイムは昨年と同じボートフィッシングも楽しみました。
浦内川観光さんのルアーフィッシングツアーをフライフィッシングでアレンジしていただいたのですが、同社のこのツアーはイブニング3時間コースというのがなかなか魅力的です。釣りに良い時間帯と言うこともありますけれど、それ以外に釣りをしない家族にも「夕方3時間限定」というのは説得しやすいですね。同島には各種フィッシングツアーを行う会社がいくつもありますから、全面的なフィッシングトリップなら他のツアーで一日中釣りを楽しめばよいと思います。
そこでこれまた昨年同様、ガイドの近藤さんと一年ぶりの再会を喜びつつ(?)ボートを駆使して無限にあるマングローブポイントをせっせと打ち続けていきます。
もちろん何度かストライクがあるものの、フッキングさせられない未熟さも昨年通りなら、ターポンのスクールに無視され続けるのも昨年通り(苦笑)。
挙句の果てに、前方からガーラのスクールがお誂え向きのように近づいてきたタイミングでフライラインが絡んでキャスティングできないという失態にガイドの近藤さんも苦笑い・・・。
そんなこんなではありましたが、やさしいヤマネコ王国の魚は僕を見捨てませんでした!水深のありそうな岩盤とサキシマスオウの大木が絡んだポイントで、ポッパーを激しく突き上げるようにバイトしたのはなかなか良型のゴマフエダイでした♪
この魚をクライマックスとして僕の西表島釣行は無事に閉じることができました。
ところで、僕が釣った魚は全てポッパーだったことにお気づきでしょうか?
実は旅行前にエビ系フライをメインに沈めるフライを結構巻いていたのですが、釣行時間の恐らく9割くらいは1種類のポッパーだけしか使っていませんでした(笑)。
トラウトを釣るときもそうなのですが、サイトフィッシング以外、つまりブラインドで釣りをするときは沈むフライを連続5投以上すると飽きてしまうんですよね(苦笑)。集中力を持続させるためにもポッパーでした♪
そんな訳で来年はポッパーだけで良いのかもしれませんね(笑)。でも海の魚は顎も歯も強いので一つ二つじゃ足りなくなることもありますから、多めに必要かも。
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