2017年9月26日火曜日

今シーズンラスト釣行@忍野

 7月最終日のイワナ釣り以降、ブログの更新をさぼってしまいました。もっともフライフィッシングと言うよりルアーやエサ釣りが多かったので、このブログで紹介する内容とは異なってしまうのですが・・・。
 そうこうしているうちに幾つか台風をやり過ごし、季節は進んで9月の後半。あっという間に渓流シーズンも終盤となってしまいました。早い。。
 そこで禁漁前に桂川忍野の釣行収めに行ってきました。



 今シーズンはここ忍野も水量が少なくてちょっと心配だったのですが、今夏過ぎ去った台風のおかげか、平年並みの流れに戻ったかと思います。
 当日、釣りをしたのは11:00~日暮れまでですが、釣り始めにめぼしいハッチは無く、とりあえず最上流部の膳棚橋近くでサイトフィッシングをすることにしました。


 何匹も魚は見えるのですが、そのうちの大きそうな一尾がゆったりとクルーズしながら時折水中で口を開けて何かを食べています。落ち着いてエサを食べているようなので、いきなりフライを投げるのではなくまずはしばらく観察してみます。
 すると、どうやら泳いでいる範囲は決まっているようで、対岸の流れの弱いブッシュの脇と、流心に近い流れが強い場所とを行ったり来たりしながら、その流れの強い場所付近に来た時に口をパクパクしているようです。


 明らかに水中の小さなエサを食べているので、18番サイズのBHミッジラーバのバリアントを結びました。このフライはボディ全体を透明樹脂で固めてあります。より水馴染みが良く、また光の反射・きらめきも期待できるかもしれません。
 ゆったりと水中をクルーズしている魚が強い流れに入ったタイミングでこのフライをプレゼンテーションすると、僕自身がびっくりするくらい簡単にヒットしてしまいました(笑)。釣れるときと言うのはこういうことなのかもしれませんね。
 その後は水中を走り回り、何度もジャンプし、トルクフルな引きでロッドをしならせてくれます。その引きは重く、なかなかランディングの態勢が作れないのでなかなかの良型だとわかったのですが、ネットに頭が入ると尻尾がはみ出て2度ほど取り込み失敗する始末。どうにかこうにかランディングすると30cmの玉枠をはるかに超える良型ニジマス。
 メジャーがないので推定ですが40cmは超えていると思います。今シーズン最後の忍野釣行でシーズンレコードの魚をキャッチすることができました。


 流れを下りながらポイントを変えて、似たように水中のエサを食べている魚を発見。同じように魚が安定してエサを食べるタイミングで、今度はフライを白いミッジマゴットに結びなおしてプレゼンテーションすると、何度目かのキャストでこれもヒット。
 先ほどの魚には劣りますが、これも30cmジャストくらいの良型元気印でした!


 ちなみにこのフライ、「マゴット(maggot:サシ)」と言っていますが、カディス・ラーバ(トビケラの幼虫)のイミテーションとして使えます。
 「マッチ・ザ・ハッチ」と言うような、特定のエサにセレクティブに反応しているわけではないので、フライを流すレーンとタイミングさえ合えば魚はしっかりと答えてくれる状況でした。


 次にフライをノーマルのBHミッジラーバに交換して3匹目。
 うぅぅん、だんだん魚が小さくなっていく・・・(苦笑)。
 この魚も釣り方としては同じパターンです。この日は水面を割るライズは多くありませんでした。そこでサイトでエサを食べている魚を見つけてニンフを送り込む釣りがマッチしたと言えます。


 忍野は見える魚も多いのですが、プレッシャーもあって水中で定位しているだけの魚はなかなか簡単にはヒットしません。そこで水中の魚に対しても水面のライズフィッシング同様、まずは良く観察して安定してエサを食べている魚を見極め、タイミングを計ることが重要です。
 それこそサイト・フィッシングの醍醐味ですね。


 14:30頃。森の中のエリアでそれまでぽつぽつと見えていた比較的大型のカゲロウがまとまって飛翔し始めました。例の、上下にはかなく飛ぶダンス飛翔です。川面でそのダンスが確認できたので、ドライフライに変更です。
 ライトケーヒルなど白系のメイフライを使いたかったのですが、残念ながらこの日の僕のボックスに見当たらず(苦笑)、仕方ないのでライトジンジャーのハックルを使ったロイヤルコーチマンで代用させました。フックサイズは、飛翔するカゲロウに合せて14番です。


 ライズしていたわけではないのですが、水草の隙間に浮かんでいる魚のレーンにフライを流すと、これが一投目でヒット!きっと自分の頭の上で飛んでいるカゲロウが落ちてくる瞬間を狙っていたんでしょうね。会心でした。


 それまで釣っていたミッジサイズのニンフから、14番のドライフライに変えるというのは心理的にはなかなか難しいのですが、釣りそのもの/魚そのものに集中しすぎず、時折周りの環境を眺めまわすと、良いタイミングは自然が教えてくれるようです。


 カゲロウのタイミングが去ったようなので、再びニンフ。
 しかし先ほどのメイフライ(カゲロウ)の影響が残っていることを考えて、その幼虫のイミテーションとなるフェザントテイルニンフを流してヒット。


 このフライでも何匹か連続で釣ったのですが、いずれも小さい魚でした。


 夕暮れ。ライズはあまりないのですが最後はドライフライで〆ようとスピナーを結んで流すとこの日一番小さなニジマスがヒット(笑)。
 この魚が今シーズンの忍野ラストフィッシュとなりました。
 ファーストフィッシュが今シーズン最大で、そこから徐々にサイズダウンしていくという・・・(苦笑)。


 と、こんな感じの桂川忍野ラスト釣行でしたが、ドライフライで釣りたい気持ちはありながら、ニンフとは言えほぼ思い通りのストーリーで良い結果を出すことができたので、まあまあ良い〆の釣行となったのではないでしょうか。
 40cmオーバーの良型をキャッチすることができましたが、実は目測60cmクラスと思えるモンスタートラウトも3尾ほど確認できました。そういう魚は釣れるとすればルアーのリアクションくらいしかないと思いますが、釣れる釣れないとは別に、普段どこかに隠れていた彼らが秋になって昼間でも姿を見せてくれたことに感謝したいと思います。

 さらば忍野、また来春!

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