先日、「スペイン風ウェットフライ」について気になることがあって少々調べていたのですが、その際(ネット上で)スペイン人のフライフィッシャーマンと情報のやり取りを楽しみました。
Mosca ahogada. 直訳すれば「溺れるフライ」即ちウェットフライです。 テイル、ウィングをコック・ド・レオン。 ボディはシルクフロスとスレッドによるリビングのみの、非常にシンプルなフライです。 ソフトハックルに近いですね。 シンプルゆえに味わい深いフライだと思いませんか? |
釣りの話をしていると、当然、釣りの専門用語が必要となりますよね。
外国語を勉強しても、なかなかこういう遊びの知識と言うのは身に付かないので、必要なことを言いたい/聞きたいのにそれができないということがままあります。
例えば「タイイング tying」ですが、もちろん英語の「巻く」がそのままカタカナ日本語としても釣り人の間では一般的ですね。
ところがこの「タイイング」というのをスペイン語で何と言っていいのか分からなかった訳です。
そこでとりあえず英語の「make」に当たるスペイン語の「hacer」という動詞を使って、「フライを作る hacer la mosca」と言ってみました。
もちろんこれでも通じました。
しかしスペイン人の彼が使った単語は「モンターヘ montaje(組み立てる)」だったんですねぇ。
これは英語の「モンタージュ」にも相当しているのですが、小さな毛鉤の製作にしては「組み立てる」という言葉がいかにも仰々しくて、それもまた職人然としたスペインらしい言い回しなのかもしれませんね。
ご存知の方も多いでしょうが、スペインと言う国は農業と観光の国であり工業分野、ものづくりという点では決して進んでいるとは言えません。
それゆえに小さな毛鉤一つ作ることにも「組み立てる」なんて言っちゃうのかな?
もちろん「モンタージュ」という言葉が想起させる先進性や芸術性も意図して使っているのかもしれません。
何と言ってもダリやピカソやミロを輩出し、エル・グレコを呼び込んだお国柄ですから!
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