三寒四温とは良く言ったもので、言葉通り温かな陽気と冷たい風が交互に続きますね。
この時期のフライフィッシングを思い通りに楽しむのはなかなか大変で、特にドライフライを中心にしたゲームを楽しむには川を選ぶ必要があります。
そんな訳で週末は桂川忍野へ行ってきました。
この桂川はご存知の通り山中湖を水源にして相模湖へ至り、そこから下流は相模川と名を変えて海へ注ぐわけですが、忍野地区は「忍野八海」で有名な通り豊富な富士の湧水のおかげでシーズンを通してライズフィッシングが楽しめます。
もちろん日本きってのフライフィッシングのメッカですから、休日を中心に多くの釣人に攻められたタフなフライフィッシングが余儀なくされることが多いのも、また事実です。
そして忍野といえば「ミッジング」が代名詞ですが、春先は特にそういう傾向が強いのは確かです。
この日の最初のトラウト。 |
この日は10:00頃現地に着き、夕暮れまで釣りをしましたが、13:00位までは陽射しもありユスリカに混じってコカゲロウもポツポツとハッチしていました。
この時期ですからまだまだ少ないとは言え、ライズもそこそこ確認できました。
水面を観察していると、何かのタイミングで流下が増える、恐らくコカゲロウに合せてはっきりとしたライズが現れているように思いました。
この日僕がライズを特に意識して釣ったフライは結果的に全て18番サイズのフックに巻いたものでした。
フライはコカゲロウのイマージャーやダン(亜成虫)をイメージして テール無しで巻いたもの。 |
水面を観察していると、何かのタイミングで流下が増える、恐らくコカゲロウに合せてはっきりとしたライズが現れているように思いました。
僕自身はあまりライズそのものにこだわる方ではないのですが(笑)、一つ一つのライズを丁寧に釣っていくのもまたフライフィッシングの楽しみですね。
いつの間にか水面に現れては流されていくメイフライを見ていると、フライフィッシングをやっているんだなぁと実感できます(笑)。
また、派手なスプラッシュライズの様子からドライフライだろうとあたりをつけていくつものパターンをとっかえひっかえしても反応無し。
そこでイマージャーで水面直下を流したら一発ヒット・・・、なんていうのはライズフィッシング/マッチ・ザ・ハッチの醍醐味と言えるかもしれません。
(*注「ライズがドライフライとは限らない!?」参照。)
フェザントテール・スパイダーのバリアント(#18)。 やはりコカゲロウのイマージャーを意図しています。 |
この日僕がライズを特に意識して釣ったフライは結果的に全て18番サイズのフックに巻いたものでした。
すれたトラウトのマッチ・ザ・ハッチを狙っていくと、最終的にミッジングにならざるを得ないのですが、この日はほぼ終日ユスリカのハッチはあったものの目立つライズはコカゲロウに連動していたようなので必要以上に小さなフライを使わずに済みました。
ちなみにドライフライの釣りをしていて、どうしても手持ちにはないシルエットの小さなフライを使いたい時は多少浮力が落ちてしまいますが、適宜テールやハックルをその場でカットしてしまうのも一つの方法です。
少々乱暴ですが、何もせず指をこまねくよりは臨機応変な対処こそフライフィッシングらしさです。
それで良い結果につながれば思い出に残る釣りになるでしょうし、例え結果が伴わなくても納得してその日の釣りを終えることができるのではないでしょうか。
そういう意味ではエルクヘアカディスというフライは本当に興味深い対象です。
もっとも僕が使う最小サイズのフライは20番までで、この日はなぜかその20番すらボックスの中に僅かに1本入っていただけだと言う・・・我ながらとても春のフライフィッシングをしているとは思えないようなボックスの中身です(苦笑)。
まぁ仮にフライのサイズがちょっと大きいとしても、まずはしっかりとそのライズのレーンをドラグフリーで流しきることが重要です。
このフライもテール無しのタイプ(ドライフライ)。 |
ちなみにドライフライの釣りをしていて、どうしても手持ちにはないシルエットの小さなフライを使いたい時は多少浮力が落ちてしまいますが、適宜テールやハックルをその場でカットしてしまうのも一つの方法です。
少々乱暴ですが、何もせず指をこまねくよりは臨機応変な対処こそフライフィッシングらしさです。
それで良い結果につながれば思い出に残る釣りになるでしょうし、例え結果が伴わなくても納得してその日の釣りを終えることができるのではないでしょうか。
ライズを狙うマッチ・ザ・ハッチの釣りは、のめりこんで行くうちに虫の名前当てゲームのようになってしまうのですが、重要なことは魚が捕食しているエサ(虫)の状態にフライを同調させることなので、一つの虫にはこのパターンというのをあまり固定化せずに色々試してみるのが良いと思います。
このフライもやはりコカゲロウ・ダンのイメージ。 エルクヘアのウィングを立て気味に巻くことで、ウィングは水面、 ボディは水中となり、羽化の最中あるいは羽化したての状態を 意図しています。 もちろん使い方次第でエルクヘアカディスも流用できるでしょう。 |
そういう意味ではエルクヘアカディスというフライは本当に興味深い対象です。
今年の初釣行おめでとうございます!
返信削除実は私も3月17日に忍野に行きましたが、10時から15時までドライフライで頑張ったのですが結果はノーフィッシュでした。何とか1匹とルースニングをしたのですが、やっとフッキングさせたのにも拘わらずばらしてしまいました。
毎年思うのは、忍野のトラウトをドライで釣るのは難しいということです。でも、たまに良い思いをすることがあるので、私にとっては一番好きな川です。
M山さん、こんにちは。
削除そうですね、やっぱり忍野は難しくて愉しいですよね。
どうも水草の回復も思わしくないばかりか川岸に重機が置いてあったりして・・・かつての雰囲気がなくなっていくのが寂しい限りではありますが、それでもやっぱり忍野は好きな釣り場です。
今シーズンもお互い頑張りましょう!(笑)