2015年7月8日水曜日

夏のフライを幾つか・・・

梅雨だからと言ってしまえばそれまでですが、それにしても今年の梅雨は良く降りますね。
東京地方は6月後半からはずっと雨の印象です。
降らなきゃ降らないでもちろん困るのですが、あまり降り続くのもなぁ・・・。
でもこれくらい降っておけば今年の夏の渓は渇水に悩まされずにすむかもしれないですネ。

今のところ天気予報によると、今週末はどうやら久しぶりに雨が途切れるようです。
渓の水量が増え過ぎていないかちょっと気になりますが、釣りに行くならやはりテレストリアルフライを中心に用意するべきですね。


テレストリアル・インセクト(陸生昆虫)を主体にした夏の釣りについてはこちらのページを参照いただくこととして、僕が個人的に大好きなフライはやはりロイヤルコーチマンです。

ロイヤルコーチマンをパイロットフライとしてちょっと反応が悪い時はシンプルで一回り小さいコーチマンへフライを変えると言うのが僕の基本路線となっています。

ロイヤルコーチマンにしてもコーチマンにしても、特に何の虫という訳ではありませんが、不思議と夏になると良く釣れるフライです。
きっと人間の目で見る以上に、魚にとっては魅力的な生命力を持った昆虫と映るのでしょうね。

ビートルとアント

今回巻いたフライは、そのコーチマンからテールを省いたずんぐりコロコロした印象のドライフライです。
テレストリアル・インセクトと一口に言ってもカナブンなどの甲虫類からアリやクモ、さらにはハチやアブ、オドリバエなど実に多岐に渡ります。
そんな中で今回巻いたテール無しのドライフライは、「ビートル(甲虫)」に化けてくれるんじゃないかと期待しています。

テールをなくしたのはビートルらしさと共に、水面にボディが乗ってしまわず半沈みで流れるように意図しています。
やはりビートルが流される時と言うのはふわりと水面に乗って流されるわけではなくて、半沈みだったりあるいはもっとはっきりと水中を揉まれるように流されることが多いと思うので、その辺の意識は案外大切なのかもしれません。
実際、釣りの最中に流れているビートルを見つけることもありますが、もう羽根がとれてしまったり無残な姿も少なくありません。

開いたクイルウィングはそのままビートルの羽に見立てることもできそうです。黒にした方が「らしい」のですが、まぁ暗い渓の中での視認性を優先したということで。。

そしてもう一つ夏(に限らず)のフライとして必ず抑えておくべきなのがアント、そうアリです。
フライフィッシャーの中には夏はこのアントパターンをパイロットフライにして釣りはじめると言う方もいるくらいです。
実際はアントに限定したパターンに限らず、小さめで黒っぽいフライであれば十分に役に立つわけですが。(汎用性と言う意味ではグリフィスナットがおすすめです。)

そして先に紹介したビートル同様、案外水中を流されていることも多いので、場合によってはウェットフライ的なアプローチ好結果を得るということも頭の片隅においておくと良いかもしれません。
ウェットフライを持っていればそれを使えば良いし、なくてもパラシュートフライならポストをカットしたり、スタンダードフライならハックルのフックシャンクより下側をカットしてしまえば水面下で使いやすくなります。
その際、インジケーターを併用するのも良いですが、水面直下を流れているのでドライフライと同じようにナチュラルドリフトさせていてもストライクははっきり分かることが多いです。

雨の後は陸生昆虫が流されてトラウトたちに捕食される頻度が高くなるはずです。
テレストリアル・フライを持って渓流へ行きましょう!

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