今回は日本に来たからには是非テンカラをやりたいというパオロさんの希望でテンカラフィッシングです。
もともと彼は凄腕のフライフィッシャーで、特に今や世界中を席巻しているチェコニンフィングを得意としているそうです。
そして驚いたことに彼はあっという間にテンカラをマスターしてしまったのでしたが、その理由の大きな部分をチェコニンフィングのテクニックが担っているようでした。
特に水面下に毛鉤を沈めた際の流し方、操作の仕方はもうどこから見てもベテランでした。
実はこの日は午前中に魚の放流もあったそうですが、そうとは言え彼は初めてのテンカラ釣行で午後だけで20尾以上を釣ったのでした!
テンカラは今や世界中で流行していますが、米国で広まった背景は1週間以上バックパッキングを続けるロングトレイルにも気軽に持っていけること、そしてヨーロッパで広まった背景の一つにはこのチェコニンフィングの普及からの転用があったと言ってもあながち間違えてはいないようです。
またホームリバーはイタリア北部、アルプス周辺の山岳渓流だと言っていた通り、落差の大きな日本の渓流にも馴染んでいました。
風景が良く似ているとも言っていましたよ。
岩に隠れて竿を出す仕草やウェーディングの仕方も堂に入ったものでした。
一日を通して何らかのハッチが見られていましたが、16時を回ると明らかに目につく羽虫の数が増えました。特にカディスやストーンフライが目についたのでドライフライを勧めてみました。
すると小さいながらもこの日唯一のブラウントラウトがヒットしました。
近年はブラウントラウトの放流はされていないそうですから、この川生まれのワイルドトラウトです。
ちなみにいわゆる管理釣り場の放流された魚に対して自然河川の魚をひとくくりにネイティブと言う風潮がありますが、英語圏ではネイティブと言うのは固有種。他から移植された魚が居着いて再生産した個体はワイルド、と区別しています。
つまり日本にはネイティブ・レインボートラウト、ネイティブ・ブラウントラウトなどは存在しません。
以上、ミニ知識でした♪
釣りを終えた後は管理事務所でコーヒーを一杯。
これもまた養沢の楽しみです。
テンカラもフライフィッシングとは違った趣があって楽しいですね。
Tight lines!
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